アメリカ
自動車産業が大量生産を始めた1930年代から本格的な発展を遂げ、第二次大戦で疲幣した欧州を抜き去り、世界のリーダーに登り詰めました。いち早く到来した大衆消費社会を背景にモノの生産が増大した一方で、1950年代初期にNC工作機械を初めて開発するなど、消費、生産、技術のあらゆる分野で隆盛を誇ったアメリカの工作機械産業ですが、民生品市場向けNC工作機械の普及では日本や欧州に遅れをとり、競争力を失ってしまいました。しかし、宇宙・航空機分野で用いる超精密加工機などに関しては、依然として高い技術力、競争力を有しています。
欧州
今日、欧州の勢威、競争力は18・19世紀のように絶対的ではありませんが、技術水準は依然として高く、巨大な統一市場を強固な基盤として、近年再びその存在感を強めつつあります。
特にドイツ勢には、高度な技術と伝統に裏打ちされたブランド力を持つ優れたメーカーが多く、日本のライバル的存在です。イタリア、スイスなどでは、ユーザ産業のニーズを捉えた個性的な工作機械が多数生産されています。
東アジア
中国は、近年高い経済成長を続けており、現在工作機械需要が最も高い国です。自ら生産する工作機械の技術レベル面では未だ先進国と差があるものの、欧米の工作機械メーカーを積極的に買収するなど、技術面でも急速に向上しつつあり、生産額は2009年から4年連続で世界1位となりました。
また、韓国・台湾は、日本をモデルケースとして、1980年代から製造業が発展しました。近年は、工作機械の技術水準も著しく向上し、生産額でもアメリカ・スイスを追い抜き、ドイツ・イタリアに次ぐ4位・5位につけています。
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